iDeCo(イデコ)は元本確保型で投資が出来るって本当?元本保証との違いは?

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iDeCo(イデコ)の元本確保型商品とは

iDeCO(イデコ)の商品は、大きくわけて、元本確保型元本変動型があります。

元本確保型とは

原則として、元本が確保されている運用商品のことで、 所定の利息が上乗せされます。代表的な商品に定期預金や保険商品があります。

定期預金や保険は大きく増えることは期待できませんが、iDeCo(イデコ)の税制優遇を受けられるのがメリットです。

元本変動型(投資信託)とは

購入にあてた金額が保証されておらず、運用成績によって資産が増減する商品です。投資信託がその典型です。

iDeCo(イデコ)の元本確保型は、元本保証の対象?

元本確保型と元本保証は異なる

iDeCo(イデコ)の元本確保型は、元本保証ではありません。リスクとしては、元本確保型商品の運用会社の破綻、つまり定期預金を選んでいた場合には当該金融機関の破綻、保険商品を選んでいた場合には保険会社の破綻が考えられますが、その際は預金保険機構又は保険契約者保護機構の取り扱いに準じた対応がなされます。概要は以下です。

  • 定期預金を選んでいた場合(預金保険制度の対象)
    • 元本1,000万円と利息までは預金保険機構が保護してくれます。
    • 1,000万円を超える分については保護されません(破綻金融機関の財産の状況に応じて支払われ一部カットされる場合があります。)
    • iDeCo(イデコ)以外の預金も含め、1金融機関ごとに合算して、預金者1人当たり元本1,000万円が保護の対象です。
  • 保険商品を選んでいた場合
    • 保険契約者保護機構の守備範囲で守られます。
    • 生命保険商品を選んだ場合には責任準備金等の9割が補償され、損害保険商品を選んだ場合には、保険金・返戻金の9割が補償されます。

上記の通り、元本確保型といえども元本保証されているわけではありませんが、それは銀行預金についても同じことが言えます。なお、運用資産は信託財産として信託銀行で管理されていますので、販売会社の破綻で資産がなくなる心配はありません。

口座管理手数料などの諸費用や税金の考慮も必要

iDeCo(イデコ)では運用期間中、毎月の口座管理手数料がかかります。元本確保型と元本変動型のどちらの商品を選んでも同じく発生します。また、給付時の手数料や、受取方法によっても、所得の取り扱いやそれに応じた税金が異なるため、注意が必要です。

詳しくは以下の記事をご確認ください。

iDeCo(イデコ)の元本確保型の商品例

販売会社商品名商品分類商品期間運用会社
SBI証券あおぞらDC定期(1年)定期預金1年あおぞら銀行
SBI証券スルガ確定拠出年金スーパー定期1年定期預金1年スルガ銀行
SBI証券スミセイの積立年金(利率保証型)年金保険5年住友生命
SBI証券第一のつみたて年金保険(5年)年金保険5年第一生命
楽天証券みずほDC定期予見定期保険1年みずほ銀行
日本生命ニッセイ利率保証年金(5年)年金保険5年日本生命

まとめ

iDeCO(イデコ)の商品には元本確保型がありますが、元本保証とは異なります。かならずしも高いリスクではないですが、理解したうえで商品選択しましょう。